2011年4月4日月曜日

ニューライフ、ニュービジネス

 一昨日、TVのワイドショーが震災後のライフスタイルの変化について東京の人びと(主に主婦層)に取材したものを紹介していた。
 枕元に貴重品や防災セットを置いて寝るようになったという人。靴下をはいて寝るようになったという人。節電のために、コンセントからプラグを抜くようになったという人、電灯を消し真っ暗にして入浴しているという人。遠出をしなくなったという人。外出時にパスポートと小さな懐中電灯を持って出るようになったという人。夕食時の明かりをろうそくに代えたという中年の主婦は、「おかげで、すっかり冷えていた夫との間に会話が戻りました」と顔を赤らめていた。
 きょうのNHKのニュースでも同様のテーマが取り上げられ、通勤手段を電車から自転車に換えた人の話や歩きやすいスニーカーが働く女性たちに売れているという話が紹介されていた。
 都市生活者の変わり身の速さには驚くばかりだ。防災も節電もモードを追うように楽しもうと言わんばかり。このスピードがキープされたままで人びとの意識とスタイルが変わっていけば、根本的な「チェンジ」も夢ではないかもしれない。そうして消費電力が40%くらい減れば、夏場の需給バランスも供給プラスで乗り越えられるだろう。
 震災に遭ったいまこそ、経済を回すために被災地以外の人は普通の生活をしろ、お金を使え、ともっともらしく言う人がいるが、僕にはどうも違和感がある。この違和感の正体については別の機会に述べるとして、震災後のライフスタイルの変化をビジネスチャンスととらえて経済活動を活発にするということなら、僕にもピンとくる。「防災」や「節電・省エネ」「サバイバル」を売りに新商品や新サーヴィスを開発する。あらゆる分野でデザインも重要だ。ファッションの出番がようやくやってくる。食品関係だって災害を切り口にすればいくらでも新商品が出てくるだろう。新生活様式や新マナーを教える職業や資格もありうるだろう。自転車専用道の整備を本気でやれば雇用促進、間違いなし!……(いっそのこと、俺が東京都知事に立候補すればよかった?)

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