2011年3月21日月曜日

忘れないために

2011年3月11日に起こった東北関東大震災の顛末を僕個人の周辺を中心に記録するべく新たなブログを立ち上げた。ここに書くことは僕自身へのメモであり、遠くに暮らす(それゆえに今回の震災に関する情報が薄く、あるいは偏っていて、不安になったり気を揉んだりしているしている)友人・知人たちのための報告である。

震災をきっかけに考えたことや、被災地外の人びとを含む広い意味での「被災者」に少しでも役に立ちそうだと思うことを、ツイッターにつぶやいてきた。ここでは、それらを再編集したものをアップすることもあるだろう。時系列はあまりあてにならないことを予めお断りしておく。

まずは、山田太一編『生きるかなしみ』より引用し、抜粋した短い文章を。〈人生の暗部を見まいとする人びとの楽天性は一種の神経症というべきで、人間の暗部から逃げ回っているだけのことである。目をそむければ暗いことは消えてなくなるだろうと願っている人を、楽天的とはいえない。本来の意味での楽天性とは、人間の暗部にも目が行き届き、その上で尚、肯定的に人生を生きることをいうのだろう。ニーチェが「悲劇は人生肯定の最高の形式だ」といっているのも、そうした意味合いではないだろうか〉

0 件のコメント:

コメントを投稿